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わたしたちの美しい村づくり

和束町が特に力を入れている分野

【 観光促進 】

グリーンスローモビリティ

 和束町は、京都府南部に位置する人口約3,700人の小さな町です。宇治茶の主産地でもあり、茶業を中心としたまちづくりを進めています。町内に鉄道は無く、唯一の公共交通機関である路線バスは1時間に1本程度の運行であることや、バス停から集落の距離が離れていることから住民の利便性が良くないのが現状です。また、日本遺産の認定を受けて様々なメディアで取り上げられるようになり、観光客が増加傾向にありますが、茶畑は山間部に位置し、道路は狭小で坂道が多く茶畑景観にアクセスするための公共交通がありませんでした。 
 そのため、自家用車による茶畑景観への来訪が多く、駐停車車両の増加は農作業の支障になっていました。そこで、観光による自動車移動量を抑制するとともに地域を訪れた方々が、安心・安全で、景観を楽しむだけでなく、土地の空気やお茶の香りなど五感で楽しんでいただきながら、ゆっくりと周遊いただくための新しい交通手段としてグリーンスローモビリティの利用を確立し、地域住民の利便性の向上と新たな観光サービスと地域内外の交流人口の増加を目指し導入をしました。
 平成29年度から令和2年度まで実証実験を行い、観光ルートで1,146人、住民向けルートで270人の利用があり、アンケート結果から観光ルートでは幅広い年齢層の利用があり、全般的に高評価で特にガイドの説明が評価されました。これは、自動車で来訪して景観を楽しむ以上の付加価値がつき、自動車の抑制が期待できます。また、ルート上の観光施設や商店で停車することによって土産物の購入につながる点も確認されました。
 上記結果をふまえて令和3年4月より公共交通空白地有償旅客運送に移行し、ガイド付きである点や、和束茶・オリジナルグッズ・記念乗車証等の特典を付けてお客様の利用を促しています。また、路線バスでお越しいただいた方には、料金を300円(通常は大人一人1,000円)とすることで路線バスの利用促進も行っています。
 令和3年度は、冬場を除いた4月から11月・3月の土曜日・日曜日・祝日の運行で、1日4便、有料で1周約70分の茶畑周遊コースで運行しました。新型コロナウイルス緊急事態宣言による休止の影響で合計42日の運行で314人の利用がありました。
令和4年度も同様に取り組みを進めています。季節ごとに変わる茶畑景観も魅力的ですので、皆さまのご利用をお待ちしております。

【 移住政策 】

少子化対策

■茶源郷まつりやメディア等での観光PRを通して和束町の魅力を伝えファンを獲得。
■移住促進補助金
・空き家バンクを利用して住居を売買・賃貸された方を対象に最大180万円(移住特区)の改修補助金制度。
■結婚子育て支援補助金
①新規に婚姻された世帯を対象に新居の住居費や引越費用を最大30万円、(府外からの移住者は最大60万円)まで補助。
②子育て世帯への支援のため多子世帯の居住または三世代の同居・近居に必要な住宅改修費用等を最大100万円(府外からの移住者は最大200万円)まで補助。
■和束町では、様々な子育て支援施策を行ってきており、就学前では、第3子以降の保育料の無償化に加え、令和元年度10月から3歳以上の幼児の保育料無償化、0~2歳児の非課税世帯の保育料の無償化などの経済的負担の軽減を図るとともに、令和2年には子育て世帯包括支援センターを設置し、相談体制の強化に取組むなど、全国的にみても先進的な取組を行っています。また保護者の負担軽減を図り、教育環境の向上を目指す子育て支援施策として、平成30年度から給食費、修学旅行費の無償化、令和元年度からは、校外学習費の全額補助などに取り組んでいます。