「日本で最も美しい村」フォトコンテスト2023受賞者発表

結果発表

後世に残したい風景を
たくさんご応募いただき
ありがとうございました。
厳正な審査の結果、
入賞が決定いたしました。

「日本で最も美しい村」連合は、
小さくても素晴らしい地域資源や、
美しい景観を持つ村の存続、それぞれの村が
自立を目指すための運動をしています。
失ったら二度と取り戻せない
日本の農山漁村の景観と文化。
日本の原風景。
あなたの写真の力で、
後世に残しませんか。

主催：NPO法人「日本で最も美しい村」連合
主管：一般社団法人日本フォトコンテスト協会
後援：カメラのキタムラ

審査員・選評：写真家　吉村和敏

入賞作品

グランプリ

選評

京都丹後地方、伊根湾を囲むように約230軒の舟屋が連なる風景は、いま世界から注目されており、多くの訪日外国人が「行ってみたい」という夢を抱いているようです。そんな伊根町の真冬の表情をとらえた作品です。雪の降りはじめでしょうか、カメラのストロボを発光させることで雪の存在感を強調させ、童話の世界のように見せた手法はお見事です。寒々しい光景でありながら、家屋から漏れる黄色い窓明かりが不思議なぬくもりを感じさせてくれる。この一枚の作品の中には、四季折々に変化する美しい日本の自然や、村人たちの心豊かな暮らしの様子が凝縮されているような気がしました。

特賞

入選

ロマンティック賞

総評

外出制限がなくなりどこへでも自由に旅できるようになったからでしょう、例年にも増して質の高い作品が数多く集まりました。
飯豊町の田園散居集落、三島町の只見線の陸橋、南木曽町の宿場町、川根本町の茶畑、吉野町の千本桜、曽爾村のススキ、八女市星野村の石積の棚田など、どの村にも定番の風景があります。そんな風景を、季節や時間を変えてとらえた作品が多く、村が秘めたまた別の魅力を楽しむことができました。
写真クラブに所属している写真愛好家たちが撮影を目的に村を訪れ、じっくり風景と対話し、生み出された力作がたくさん寄せられました。また、スマートフォンのカメラで切り取った作品も何点かあり、表現の多様性に驚きました。スマホの機動性を活かして、もっと工芸品や料理、地元の人々にカメラを向けてもよかったのかもしれません。
年間2500万人を越える外国人が日本を訪れています。その中には、「日本の田舎に行ってみたい」と希望している人がたくさんいると聞きます。このフォトコンテストを紹介するホームページにも海外からかなりのアクセスがあり、写真を観ることで感性が刺激され、村への旅に繋がっているようです。
今年も是非、「日本で最も美しい村」の登録村を歩いてみてください。世界中の人々の心を動かすようなベストショットを期待しています。

写真家/吉村和敏