2022.09.21世界の最も美しい村(ベルギー)を学ぶオンライン大学を開催しました
「日本で最も美しい村」連合では、最も美しい村に加盟する町村地域の先進的な事例や重要施策などについて、学べる『日本で最も美しい村オンライン大学』を定期的に会員限定(正準会員、加盟町村地域住民)で開催しております。
2022年9月のオンライン大学は、世界の最も美しい村を学ぶ機会として、ワロン(ベルギー)の最も美しい村協会の協力により、ワロン協会の取り組みの特色でもある建築家によるコンサルティング業務の内容等について、講義をしていただきました。講演会開催にあたっては、フランス・レンヌ第二大学にて世界の「最も美しい村」の取り組みに関する研究をされている高津 竜之介さんにも通訳兼講師としてご登壇いただきました。
1994年にベルギーのワロンで発足したワロンの最も美しい村協会は、「田舎らしい共有財産を守っていく」ことを目的に設立されました。
現在は31村が加盟し、ワロン観光協会や自然公園、パートナー企業などとも連携しながら、田舎らしい生活空間の質を高める取り組みを行っています。
ワロン協会は村が行う村づくり(都市計画)に対して、ワロン協会に駐在する建築家のコンサルティングを受けれることが特徴です。
相談者の60%は村長で、コンサルティングがワロンの最も美しい村づくりに活かされているとのことです。
また、ワロン協会は日本と同じく学習会にも力を入れています。
一つに、住民を対象とした学習会です。コロナ禍になったからは①対面②オンラインを併用しながら実施しているそうです。
学習会では、「2050年に向けた住民は何ができるか」「廃屋の建材をいかに再利用するか」などが議論され、住民でプランをつくり、州政府に住民の意見を集約したものを提案されているとのことです。
二つに、子どもを対象とした学習会です。
ワロン協会が取り組む都市計画の考え方は、子どものころから教育されており、子ども議会にて村づくりに関して子ども自ら考える教育がされています。この子ども議会はベルギー国内では取り組む村が多く、子ども議会の議員は、投票により決められるそうです。子ども議会でまとめられた提案は、村へ提出されるとのことです。
日本の最も美しい村にとっても、海外の最も美しい村の取り組みは、大変参考になることばかりでした。
「日本で最も美しい村」連合事務局では、世界連合会のネットワークを活用し、今後も年に1回のペースで海外の最も美しい村の取り組みを学ぶ機会を設けていく予定です。
来年度も実施を予定しておりますので、会員の皆様、加盟町村地域で暮らす住民の皆様もぜひご参加ください。
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<日本で最も美しい村オンライン大学を定期的に開催中!>
「日本で最も美しい村」連合では、加盟する町村地域の首長や地域で活躍されている住民の皆さんを講師として
オンライン学習会を定期的に開催しております。
今後の講義予定は下記のチラシからご覧ください。
▽チラシ
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■本活動は「地球環境基金」の助成を受けて実施しています■
地球環境基金|独立行政法人環境再生保全機構 (erca.go.jp)