2019.10.15日本で最も美しい村連合フォーラム2019を開催しました!

10月8日(火)
第3回となる日本で最も美しい連合フォーラム2019を開催し、加盟町村職員や会員・サポーター企業・一般参加者を含め約200人の皆さまにご来場いただきました。

今回のテーマは「未来に残したい美しい村
として、「後世や次の世代への継承・持続可能性」という共通の観点から、下記の通りでご講演いただきました。

開会あいさつ 「日本で最も美しい村」連合 会長 浜田 哲 

■特別公演 福浦の漁村歌舞伎(青森県・佐井村)
 福浦の漁村歌舞伎は、明治中期に上方の役者、中村菊五郎・菊松夫妻から2年に渡り伝習し、以前は一役を一家で担う世襲制で受け継がれてきた漁村歌舞伎です。当初は口伝で継承され、最近になって伝承台本が整理されました。役者のセリフは多くが方言交じりで、演じ手と観る側が一体となって熱を帯びる独特の雰囲気も、中央歌舞伎とは違う面白さがあります。福浦芸能保存会が中心となって、地域外との交流なども行いながら、伝統文化の継承に努めています。今回は「三番叟」と「忠臣蔵五段目」の2つの演目を披露していただきました!

また、佐井村村長 樋口 秀視様より佐井村のご紹介をしていただきました。

 

■隠岐島前教育魅力化プロジェクト 学校経営補佐官 大野佳祐様(島根県・海士町)
 全国に広がる「教育魅力化プロジェクト」発祥の地として知られる隠岐・中ノ島(海士町)の隠岐島前高校より、今年4月から新たに「学校経営補佐官」として就任した大野佳祐様にご登壇いただきました。大野様は、5年前に島に移住し、同校の魅力化プロジェクトにコーディネーターとして携わっきています。

 同校が実施するカリキュラムの中心軸として、学んだことを活用し、実践から学ぶことのできる教育「PBL」を提唱・推進をしてきたことで、その魅力化の結果、東京や大阪・他の地域から学生が集まりピーク時も生徒数から約2倍の計180名となり、先生の数も倍増となりました。
 これからは、関係人口だけでなく、卒業生によるコミュニティ化や町に帰ってこれる仕組み作りをすることで海士町を「みんなでつくる生態系」へと推進をされていきます。

 

■NPO法人ゼロウェイスト・アカデミー代表理事 坂野晶様(徳島県・上勝町)
 坂野様は、日本初の「ゼロ・ウェイスト」宣言を行った上勝町を拠点に、自治体の廃棄物削減計画策定や実装、ゼロウェイスト認証制度の設立・運用・企業との連携事業など政策立案や事業開発を行っております。また、国内外で研修や講演を行い、ゼロウェイストの普及に貢献されております。

ゼロ・ウェイストとは、
 その言葉の通り「ゴミ・無駄をゼロにするための活動」です。行政としては、焼却・埋立処分をせず、そのため上勝町には収集車がありません。生ごみ等は各家庭で処理し、分別は45種類以上です。そのため、町のリサイクル率は81%(平均20%)リユース率90%以上となっており、全国からその取り組みを視察される方も2000人に及びます。

また、ご講演の終盤では「一人でもできること」として、
・レンタル、シェアのサービスを活用する
・マイバック、マイ〇〇を増やす
・プラスチックゼロの日を設けて実践してみる
など具体的に個人でスタートできる行動を提示していただき、参加者の行動へと直接繋げるご講演となりました。

■トークセッション
 第二部のトークセッションでは、登壇者にNPO法人ゼロウェイスト・アカデミー坂野晶様と上勝町長・花本靖様にご登壇していただきました。
また、コーディネーターとして、日本で最も美しい村連合 資格委員会副委員長の依田真美様にご進行いただき、「上勝町が新しいチャレンジをしていく際の背景」「職員や住民の意識を変えてきたこと」「住民活動に対する行政とのつながり」などのテーマで会場全体も学びとなとなるトークセッションとなりました。

多くの皆さまにご来場いただきありがとうございました!
引き続き、「日本で最も美しい村」連合の応援を、
よろしくお願いいたします!

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