佐井村は青森県下北半島の西側に位置し、津軽海峡に沿って南北を底辺とする細長い三角形をなし、人の顔で例えるなら“下北半島の顔”を構成する部分となります。天然の良港に恵まれた佐井湊は、鬱蒼と生い茂った豊富な南部檜(ヒバ)による交易により、室町時代から諸国の商船(北前船)で賑わいを見せていました。江戸時代後期には、江戸・京都・大阪までのヒバの積み出し港として栄え、交易による商業の町、文化の町として発展し繁栄を極め、交易によりもたらさられた文化が今なお受け継がれています。現在は、眼下に広がる広大な海に沿って続く、細長い海岸線の自然の理を活かした漁業と観光を生業とする本州最北の村です。
青森県佐井村さい
未来に残したい佐井村の特徴~連合に登録されている地域資源~
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仏ヶ浦の眺望と生活の営みにより形成された漁村風景
仏ヶ浦は元々「仏ウタ」と呼ばれ、「仏宇陀」とも書かれます。1922年に文豪「大町桂月」がこの地を訪ねて「神のわざ、鬼の手造り仏ウタ、人の世ならぬところなりけり、呆れ果て、驚き果てて仏ウタ、念仏申す外なかりけり」と歌を詠んで以来、世人の注目を浴びることとなり、日本三大霊場「恐山」の奥の院として年間十数万人の観光客を迎え入れています。
また、本村は約42キロに及ぶ長い海岸線沿いに9つの集落と7つの港が点在し、山迫る港で漁業を営み、目の前に広がる海とともに人々が生活する自然環境に調和した漁村風景を形成しています。狭隘(きょうあい)な入り江を活かす形で漁師小屋を建て、その小屋の浜手から漁船に乗り込んで漁に出る光景は、まさに生活の営みにより形成された姿であり、時の流れが止まったかのような雰囲気を醸し出しています。 -
福浦の漁村歌舞伎
明治中期に上方役者を集落に招き、娯楽や冬の楽しみのない暮らしを癒すために歌舞伎指導を懇願し、約2年にわたる伝習を経て1890年に初上演したことに始まります。当初、台詞はすべて口伝えで継承され、資料となるようなものは殆ど存在せず、全ては役者それぞれの頭の中にあり、役柄は一家族、一人ごとに割り当てながら世襲制で受け継がれてきました。昭和40年代には集団就職や出稼ぎで多くの若者が村を離れ、演じ手が少なくなり途絶える寸前まで追い込まれましたが、1971年に芸能保存会が結成され、台詞の台本化や演目の復活にも精力的に取り組み、今も年数回定期上演され、地域の娯楽として楽しまれています。
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アクセス・お問い合わせ
青森県下北郡佐井村大字佐井字糠森20
TEL 0175-38-2111
FAX 0175-38-2492
船でお越しの場合:
高速船「ポーラスター」青森港から佐井港まで約2時間20分
電車でお越しの場合:
東北新幹線「新青森駅」下車・乗換え
青い森鉄道にて「野辺地駅」まで約50分、JR大湊線にて「下北駅」まで約60分、下北交通バスにて「佐井バス停」まで約2時間30分
お車でお越しの場合:
青森市から野辺地町、むつ市を経由して約3時間30分
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