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わたしたちの美しい村づくり

標津町が特に力を入れている分野

【 伝統文化の伝承 】

ノリウツギがつなぐ和紙生産地の吉野町と原料供給地の標津町との持続可能な新たな取り組みについて

取組内容
 ノリウツギは、全国各地に分布する灌木です。
 【糊 空 木】と書くように、手漉き和紙の原料(糊)の一つとして使用され、特に北海道に自生するノリウツギから採れる糊は、質の良い糊として長年重宝されてきたそうです。
 手漉き和紙で有名な奈良県吉野町では、北海道のノリウツギから採れる糊が使われ、国内外の重要文化財の修復などに使われる宇陀紙をはじめとする手漉き和紙を伝統的に作っており、町の重要な伝統工芸の一つになっています。
 しかし近年、北海道におけるノリウツギの資源量は様々な開発行為やシカの食害などにより、資源の減少が危惧され、今後の持続可能な糊の採取、しいては重要文化財の保存に関わるノリウツギの資源確保が危ぶまれていました。
 そうした中、特用林産物の資源利用を考えていた標津町に、和紙原料となるノリウツギに関するお話が林業試験場からもたらされ、資源量調査をした結果、膨大な資源量の存在が明らかになりました。
 その後、国宝修理装潢師連盟や文化庁の方々を始めとする調査団一行が来町し、協議の結果、現在標津町では、次年度以降のノリウツギの採取や栽培を始めとした新たな取組みを始めました。
 それとともに、ノリウツギがもたらしてくれた吉野町との出会いを両町の様々な交流や事業につながるよう、吉野町の皆様とともに、取り組んでまいりたいと考えております。

【 地域学習 】

地域公共交通会議の設置

モビリティの促進や人口減少などの理由により、事業者路線は不採算による統廃合が続き、行政直営での交通形態の確保も財政的に限界の状況。
新型コロナに代表される生活態様の変化にも対応できておらず、ますます利用者が減り費用対効果に疑問が生じている。
活性化再生法の改正を契機に、行政のほか交通事業者や利用者代表らと、地域のニーズに沿いつつも現実的に持続可能な交通事業を確立すべく、今年4月に地域公共交通会議を設置したところで、連休明けより本格的な始動のため準備中。
交通事業者への委託、行政直営のコミュニティ・デマンドバス、住民ボランティアベースの乗合運送など、あらゆる可能性を排除せずに議論を深め、「高サービス」「低負担」「採算性」において納得のできる体制を構築する。