©郷土食 菅野千代子
 
 
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福島県飯舘村いいたて

飯舘村は、阿武隈山系北部の高原に開けた豊かな自然に恵まれた美しい村です。総面積230.13k㎡の約75%を山林が占めた地形は、比較的なだらかで、北に真野川、中央に新田川と飯樋川、南部に比曽川が流れ、その流域に耕地が開かれて集落を形成している典型的な中山間地の景観を見ることができます。年平均気温は約10度、年間降水量1,300mm前後で高原地帯独特の冷涼な気候にあり、夏の期間はヤマセの影響で度々冷害に見舞われます。そのため、手間暇惜しまず、丁寧に、心を込めて、相手を思いやるという“までい”な生活文化が今も残っている村です。産業では、冷害に強い農業である畜産に力を入れ、黒毛和牛の「飯舘牛」はブランド牛として高い評価を得ています。また、高冷地の条件を生かした高原野菜、トルコギキョウを始めとする花卉、凍み餅、凍み大根、どぶろくなどが特産となっています。近年では、直売場、農家レストラン、民宿なども整備され、都市との交流事業も盛んに行われるようになってきました。“までいライフ”を求めて都会からのIターン者も徐々に増えています。

未来に残したい飯舘村の特徴~連合に登録されている地域資源~

  • 前田集落の「までい」な生活文化
    前田集落の「までい」な生活文化

    前田地区では、10年ほど前から炭焼き小屋や直売場でもある「ふれあい茶屋」を地域住民が力を合わせて整備し、地域おこしを図ってきました。前田地区には、昔ながらの「結」や「人足」の文化が残っており、住民間で納得がいくまで話し合いを重ね、地域づくり・景観づくりを進めてきました。4年前には、地区の中心地に広がる広大な放牧地を何とかしようと、集落が一団となって取り組み、荒れた放牧地が「前田観光わらび園」として生まれかわりました。昨年は、水の力を利用して米やそば粉を搗く「バンカリ」を数十年ぶりに復活させ、更に今年から2年間を掛けて、バンカリ周辺を山菜公園として整備する予定です。

  • 飯樋ふるさと芸能
    飯樋ふるさと芸能

    「飯樋」を大字とする地域には、4つの行政区(自治会組織)があり、合同で地域づくりを進めてきた。3年に1回行われる「大雷神社」の大祭では、この地域に数多く残る「田植え踊り」や「手踊り」「宝財踊」「神楽」などの伝承芸能が披露される。祭のメインストリートに面する民家は、周辺の住民のために開放され、この地域住民が一体となって祭を楽しめる工夫を行っています。また、各地域で行われていた盆踊りを流し盆踊りとしてリニューアルし合同開催しており、今年は20周年を迎えました。このほかにも、2年前から食文化や自然、田舎の風景といった地域資源を活用した都市住民との民泊交流事業も立ち上げ、都市との交流型を通じた地域づくりを進めています。

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飯舘村役場

福島県相馬郡飯舘村伊丹沢字伊丹沢580-1
TEL 0244-42-1613
FAX 0244-42-1601

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東京-福島西IC-国道114号線-川俣町-県道原町川俣線----約3時間30分
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